働き方改革推進支援への取り組み
働き方改革推進支援への取り組みについて
2024年から、国土交通省が主体となり建設業界の働き方改革が本格始動します。
労働時間を短縮させ、休日を増やしつつ、賃金水準を確保するといった雇用条件の改善やICT導入による生産性向上に向けて、尼崎建設事業協同組合も取り組みを始めており、その一例をご紹介します。
セミナーの実施
1. テーマ:「働き方改革関連法概要、同一労働同一賃金、ハラスメント防止対策」
実施日:2021年11月12日(金)
講師:兵庫県働き方改革推進支援センター / 加藤幸弘氏
内容
- 働き方改革関連法の概要
- 「ノーワークノーペイ、労働債務は持参債務」の理解
- 年次有給休暇5日取得義務化/同一労働同一賃金の考え方と対応の具体例
- パワハラ予防対策の紹介
- 今後の労働関係の法改正内容を時系列で確認
2. テーマ:「採用・教育における労働関係の留意点及び活用できる助成金、生産性向上に向けた取り組み」
実施日:2021年11月30日(火)
講師:兵庫県働き方改革推進支援センター / 加藤幸弘氏
内容
- 採用・教育に際して最低知っておくべき労働関係の事項と事例
- 採用・教育において活用できる助成金
- 建設業における生産性向上に向けた他社の取り組み事例
3. テーマ:「若者の採用力強化セミナー」
実施日:2021年12月21日(火)
講師:株式会社アッテミー / 吉田優子氏
内容
- 若者(大卒・高卒)の採用市場
- ハローワークを活用した若者の採用活動のコツ
- 高校生採用における求人票の書き方のコツ
- 個人ワーク、ペアワーク
4. テーマ:「若者の定着率向上セミナー」
実施日:2021年1月17日(月)
講師:株式会社アッテミー / 吉田優子氏
内容
- 若者(大卒・高卒)採用後の離職事例
- 若者の定着率向上のための解決策、対応事例
- グループワーク
5. テーマ:「中小企業におけるハラスメント防止対策について」
実施日:2022年2月1日(火)
講師:兵庫県働き方改革推進支援センター / 加藤幸弘氏
内容
4月から職場におけるハラスメント防止対策が強化され、パワーハラスメント防止措置が事業主の義務となる状況を踏まえ、「会社の防衛に主眼を置いた規程や基準」を視野に入れて、パワーハラスメントの定義、事業主が講ずべき措置、裁判例の紹介、防止に向けた取組等の説明を受けた。併せて従業員への周知の仕方を再確認。
職場環境のICT導入
1. 出退勤のICT化
これまでは、まずは事務所に出社し出退勤カードを押してから、現場に出ていました。帰りも現場から事務所に戻り、出退勤カードを押して帰宅していました。そのため事務所と現場の往復分、どうしても勤務時間が長くなりがちでした。
勤怠管理システムを導入
現場から、出退勤を申請できるようになり、事務所と現場の移動分の時間を短縮できるようになりました。
2. 現場写真のクラウド管理
これまで、1日の現場作業が終わってから、作業の報告書を作成していました。そのため、残業が発生して遅くまで働くことが当たり前のようになっていました。
「長く働くのが当たり前、という考えは古い。早く帰れるように工夫しよう」ということで、現場の作業状況をタブレットで写真撮影し、そのデータをクラウドにあげる仕組みを社内に導入。
その結果、現場で作業を進めている間にも、事務所にいる社員が報告書などの書類作成を日中に進めてくれ、現場作業が終わった後の書類作成時間を大幅に短縮することができるようになりました。残業時間の短縮ができ、生産性が上がりました。
人手不足が続く建設業界では、今、変化が求められています。
私たち尼崎建設事業協同組合は、組合員の各企業が継続して事業を行えるよう、働きやすい職場環境づくりに向けた様々な取り組みを今後も行っていきます。